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前立腺肥大症


 概要

 前立腺肥大症とは、前立腺(男性にだけある器官)で、膀胱の出口にあたる部分に尿道を囲むようにしてあり、精液の一部である前立腺液を分泌しています。

 前立腺は成人で重さ15~20g程度でクルミぐらいの大きさと形をしています。前立腺は加齢とともに肥大するという特徴があり、程度の差はありますが、中年期以降のほとんどの男性に前立腺肥大が起こります。

 ただし前立腺が肥大しても、すべての人に症状が現われるものではありません。

 前立腺の肥大にともなって「頻尿や排尿困難」などの排尿障害が現われて初めて「前立腺肥大症」と診断されます。

 前立腺肥大症は中高年に多くみられ、発症のピークは50~60歳代です。


 症状 

①夜間頻尿になる
 前立腺が肥大すると、尿道を締めつける筋肉の緊張が高まり、膀胱の出口が刺激を受けやすくなります。
 そのため神経が敏感になり少ししか尿がたまっていないので尿意が起きてしまうのです。

②尿が出にくく、残尿感がある
 肥大した前立腺が尿道を圧迫して尿道が狭くなるため、排尿の勢いが低下し、排尿に時間がかかるようになります。
 また膀胱から尿が完全に出きらないため、残尿感を覚えるようになります。

③尿が出ない、尿が漏れる
 前立腺がさらに肥大し、尿道を圧迫するようになると、尿道が塞がって排尿できなくなることがあります。


 前立腺肥大の漢方薬治療

 前立腺肥大症の治療は、重い排尿障害がある場合を除き、まず薬物療法(主にα1遮断薬、抗男性ホルモン剤、漢方薬、植物製剤)が行なわれます。
 漢方では、前立腺肥大症は腎虚による病気として考えたりします。

 腎虚とは副腎・性腺・膵臓などのホルモン系や泌尿生殖器、免疫に対する働きなどが含まれます。

 腎虚が進むと人間のもつ生命力や自然治癒力が低下して排尿障害の他、疲れやすい、精力減退など、さまざまな症状が現われてきます。

 詳しくは健康相談薬局ジローへご相談下さい。


 漢方薬局からのアドバイス

 日常生活ワンポイント注意

・アルコールを控えよう

・刺激の強い食品を避けよう

・コレステロールの多い脂肪、タンパク質をとり過ぎないように

・適度の水分補給をしよう

・夜間頻尿のある時は夕方からの水分を控える

・適度な運動を実行

・全身の血行をよくしましょう