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椎間板ヘルニア


 原因

 椎間板の老化で腰痛の一つですが、椎間板ヘルニアは20~30歳代の男性に非常に増えました。
 人間の背骨は、いくつもの脊椎骨からできていますが、それぞれの脊椎骨を結びつけているのが、椎間板という軟骨の板なのです。

 この板は20代から老化がはじまり、年とともに水分が減少し、弾力を失ってゆきます。
 そのため、ちょっとした衝撃によってすき間ができたり、割れ目ができやすくなってしまいます。
 この軟骨の割れ目を通って、椎間板の中心部にある髄核が飛び出し、脊髄神経をその根本で圧迫するために痛むのが椎間板ヘルニアです。

 椎間板ヘルニアのおこりやすい部分は95%が腰椎の四番目と五番目の間か、五番目と第一仙骨の間の椎間板です。
 

 症状  

・靴や靴下などをはこうと前かがみになるのが困難。

・咳、くしゃみなど、腹圧を高める動作をしたときの腰から足にひびく痛み。

・腰のくびれから少し下、または、外側臀部が痛む。

・入浴中はらくであるが、出るとズキンズキン痛む。

・自分ではまっすぐ立ったつもりなのに、痛みのためどちらかに傾いている(坐骨神経痛性側彎)。

・かかと立ちができない、つま先立ちができない(前脛骨筋、長母指伸筋の弱化、後者は下腿三頭筋の弱化)。
 

 椎間板ヘルニアの漢方薬治療

 今まではそれほど多くなかった病気ですが、高齢化社会が進むにつれ大変多くなってきました。
 痛みは、主に関節を動かすと痛い「運動痛」や体重が関節にかかると痛い「荷重痛」です。

 従って、痛いといって鎮痛剤ばかり連用するのではなく、生活習慣の注意と軟骨の老化を防ぐ、筋肉を鍛えて強化することが治療の基本です。

 漢方では、痛みに直接働き、痛みを和らげるものや、筋骨を丈夫にしてくれるもの、冷えを改善するものがあり、それらのバランスを考え処方していきます。

 痛みでお悩みの方、常日頃から痛みの研究をしている健康相談薬局ジローへご相談下さい。