Q&A(よくあるご質問)
漢方薬の原料「生薬」8割は草木類で、あとの2割は動物の皮や骨、そして一部の鉱物です。これらの中で薬成分のあるものを加熱するなどして加工し、何種類かを混合して漢方薬となります。
西洋薬は「化学薬品」なので、効き目が明確で強いという利点がある一方、副作用も強いという欠点があります。漢方薬は自然由来の生薬を何種類か組み合わせており、複数の成分が全体的に調和的に働きかけるので、副作用も少ないのです。
使われている生薬によっては「苦い」と感じるかもしれませんが、漢方独特の味やにおいにもアロマテラピーのような効果があると考えられています。次第に慣れてくるので気にならなくなってきます。
併用することで、お互いの効果が補完されることもありますが、一部の利尿剤と”甘草(かんそう)”、一部の下剤と”大黄(だいおう)”などは相性がよくないとされています。また、相反する作用の薬は、薬効が相殺されてしまいます。併用前に薬剤師に確認を。
長い歴史の中で培われた豊富な経験から生まれた弁証論治という手法を使い、病気となった原因や体質を見極めた上で、現在悩まされている症状に対しふさわしいお薬をお出しすることです。また漢方は身体のトータルバランスを診ますので、最終的に食事や生活習慣も含め、より健康でいられるようアドバイスしてゆくことが特徴といえます。
慢性疾患など体質改善を目的にした場合は長く飲む必要がでてきます。慢性疾患の場合、もちろん病名や程度、年齢でも違いますが、まず様子を見るのに3ヵ月くらいを目安にしています。
まずはご相談ください。必要に応じて、最良の薬をお選びします。症状が多かったり、重なると、複数の薬を組み合す必要が出てきます。するとお薬代も高くなります。ですから、症状の軽いうちに治療することをおすすめします。
しかし、患者さんの症状や体質に合わせてお出しすれば、ほとんど起こることはありません。副作用を防ぐためにも、詳しく問診をとらせていただきます。
ですから、体がだるい、風邪をひきやすいなどの西洋医学では対応できないような症状にも対応できます。当店にご相談に来られる患者さんは、風邪、痛み、冷えなどの症状からアトピー、喘息、鼻炎などのアレルギー体質、女性の生理不順や不妊症、または癌などの免疫機能の向上まで様々です。最近はストレス社会を反映してか、自律神経失調症、うつ病の相談も増えてきました。