掌蹠膿疱症の治し方②

患部では湿熱が噴いている
中医学の治療は「弁証論治」といい、体の症状から「証」を弁別し、治療方針を立て、その方針に従って治療をすすめていきます。掌蹠膿疱症の炎症は皮膚の一部ですから、五臓の「肺」に属します。また、慢性化して治りづらく、症状が進むと骨や関節が侵されたり、骨髄の働きの異常が考えられるので五臓の「腎」の衰えが認められます。つまり「肺と腎」の衰弱によって症状が起こっていると考えることから、中医学では、この「肺腎両虚」を改善するため、「肺」と「腎」の強化が必要であると考えています。
掌蹠膿疱症の患部の症状は、多くの場合赤くただれ、黄色の水疱から膿疱にかわり、それがつぶれると皮がむけ、患部に熱を帯びます。「水疱→膿疱→皮むけ」をくり返します。この幹部の状態は白血球を含んだリンパ液と膿をともなう炎症なので「湿熱」といえます。同時に乾燥による皮むけもあります。これは炎症のため皮膚が血液から栄養の供給を受けにくくなった状態だといえます。このような状態は血液の不足状態によるもので「血虚」と考えます。
「湿熱」の除去は対処療法、「肺」と「腎」の強化が根本治療
掌蹠膿疱症を治療するには、まず患部の炎症(水疱→膿疱→皮むけ)を抑えてあげることからはじめます。この熱は「湿熱」としてとらえるのでこの「湿熱」を取りのぞく漢方薬をえらびます。その代表的は処方が瀉下利湿顆粒です。この漢方薬は「湿熱」を除去し、「補血」もしてくれます。三物黄芩湯もつかいます。また五行草も内服だけでなく、外用にも用います。いずれにしても個々の状態によって処方、匙加減も違ってきますので中医学の皮膚病専門店でご相談下さい。
ある程度症状が和らいだら根本治療を合わせていきます。先に説明しましたように、掌蹠膿疱症は「肺腎両虚」が本質ですので、「肺」と「腎」の強化が必要です。肺と腎を強化し、患部の熱と過剰な分泌液を除き、造血して皮膚に潤いを与えてあげることが重要です。これには「肺腎双補」の作用のある八仙丸がよく用いられます。二至丹や麦味参顆粒なども合わせることもあります。
これらの対処療法、そして根本治療をしてあげれば、当店でもとてもよい効果をあげています。病院ではビオチンを服用させますが、あまり必要ありません。ましてステロイドはいりません。
実際店頭では様々なタイプの掌蹠膿疱症がおみえになります。二次感染を伴っている方や血熱を伴っている方、ほてりの強い方・・・あくまで個々の体質にあわせて対処していきますので、中医学皮膚病専門店でご本人がご相談に来てください。

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