アトピー性皮膚炎とストレス(心)

現代に急増している成人型アトピー性皮膚炎。乳幼児性アトピーが食物アレルギーを原因にしていることが多いのに対し、成人型アトピーはダニやハウスダスト、ストレスなどの環境因子による場合が多いのです。
この事実は「掻く」という行為と密接な関わりがあります。
環境因子は露出部分の症状を悪化させます。顔、首筋、手などです。そして、多くの成人型アトピー性皮膚炎患者は、しょっちゅう顔や首筋、手の甲を掻いています。原因は「照れ掻き」です。たとえば人と会った時、顔にアトピー性皮膚炎の症状があることが恥ずかしいという心理が働き、無意識のうちに顔に手を触れてしまうのです。症状を隠そうとする心理があるのでしょう。首筋や手の甲も同じです。触っているうちに必ず掻いてしまいます。そして症状はさらに悪化する。悪化すると恥ずかしいからまた触るー悪循環です。
症状を隠そうとする気持ちが、いっそうアトピーを悪化させてしまうのです。
中医学の治療では、メンタル面のケアを重視しています。緊張しやすい、イライラしやすい、塞ぎ込みやすいー。様々な心の問題を漢方製剤で調整します。ストレス=情志失調というとらえ方です。心と皮膚の問題は「心」と「肝」のコントロールが大切です。
「心」は心臓のことではなく、「心強い」「心細い」という言葉に使われる「精神状態がしっかりしている」という意味です。漢方製剤で「心」を養っていくと、不安、不眠、動機といった不快症状が和らいできます。
「肝」は疏泄作用があります。「疏」は開く、「泄」は詰まっているものを出すという意味があります。簡単にいうと、内臓と皮膚の調節をつかさどっているのです。「肝」を養っていくと、イライラや怒りやすい性格が和らいでくるのです。
アトピー性皮膚炎の治療を進めるのと並行して、漢方製剤で「心」と「肝」を養ってあげると、治りがぐっと早くなります。気持ちが安定してくるとで悪循環を断ち切り、治療に前向きに立ち向かえるからです
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