不妊症と漢方②

<不妊症の病因病機および治療原則>

不妊症は、避妊せずパートナーと2年間一緒に生活しても妊娠できないことをさしますが、30代後半とか40代の方なら、半年くらいして妊娠しなければ早めに治療したほうがいいと思います。
漢方の治療ではまず体質を虚証、実証、寒証、熱証に分けて考えます。診断は複雑なので、中医学を学んだ専門のお店でないと難しいと思います。一般に不妊症があれば基本として虚があります。虚証なら基本として精気血不足か腎虚脾虚、肝血虚とかになります。腎虚なら鹿茸、気血不足なら婦宝当帰膠十全大補湯、肝腎陰虚なら杞菊地黄丸、脾虚なら健脾散等を使用します。
実証なら多いのは気滞、オ血、痰湿です。気滞なら柴胡疎肝湯カミセーヌ、オ血なら冠元顆粒、痰湿なら温肝湯等を使用します。
そして寒証。これは食生活からみても冷たいもの、体を冷やす食材が増えてきてとても問題です。服装も下半身が冷えるファッションが若い子で増えてきていてそれが後に不妊症の原因になっていることも少なくありません。寒証には当帰をよく使います。そしてそれに鹿茸とかを合わせていきます。
熱証に関係するのは湿熱停留、陰虚内熱です。基礎体温が低温期から36.4℃以上になっていると、卵胞の発育にもよくなく、質も悪化します。長期間にわたる病院でのホルモン療法をするとこうなる場合もあります。瀉火利湿顆粒瀉火補腎丸等を使用します。

以上これらの体質を考慮しながら、基礎体温、おりもの、基礎疾患、年齢等をあわせて漢方薬を調合していきます。いずれにしても、婦人科の専任カウンセラーの方がいる漢方の専門店でご相談してください。