不妊症と漢方①

<月経・妊娠に対する中医学の考え方>
女性は毎月生理があり、おりものがあります。そして妊娠、出産、哺乳ができるという特徴があります。これらの特徴を支えているものが血、気と精です。すなわち血、気、精が充実してよく巡れば月経は順調ですし、妊娠もしやすく、出産まで楽にできるものです。
月経や妊娠にまず物理的に必要なものはです。女性は毎月の生理や出産、あるいは流産等で血が不足気味になりやすくなります。よって女性に対する治療は基本的にまず補血、そして巡らす活血を考えることが必要です。

その次に必要なものはです。中医学では「血液は気によってつくられ、気によってめぐらされ、気によって統血される」と言われています。気と血は切っても切れない関係をもっています。極端なダイエットや食の不摂生等から生理不順になったり、不妊の原因になったりするのもこの理由です。脾気虚からの血虚といいます。

月経、妊娠にはこれらの血、気を補う補血、補気も必要ですが、大事なのが精を補う補精です。精と血は同源といいますので精を補うことで血も増えてきますし、逆に血をたくさん補うことで精も強くなっていきます。

精を補うものは補腎薬と動物薬、特に鹿茸紫河車は腎虚による精虚の不妊症によく使います。腎は生殖器のなかでは性腺軸の司令塔のような存在なので、この司令塔が強いとその下のところもみんな強くなっていき、排卵しやすくなり、妊娠もしやすくなるし、生理の異常も改善しやすくなります。
ですからまず補腎薬に上記に説明しました気、血の生成の為に健脾益気の漢方薬、そして補血、活血の漢方薬をあわせれば女性の調経の基本薬となります。