不妊と子宮内膜症

今まで原因不明とされてきた不妊には、子宮内膜症によるものが多く見られます。子宮内膜症は現在急増しつつある疾患の一つで、激しい生理痛、腰痛、排便痛、性交痛、月経以外での下腹部痛などのつらい症状以外に、不妊の大きな原因となっています。
また、子宮内膜症は簡易検査ではわかりにく安易な排卵誘発剤や黄体ホルモンなどのホルモン剤使用で、悪化、複雑化させるケースも多いのです。腹腔鏡やMRIなどの検査が必要です。
子宮内膜症も中医薬で有効とされています。漢方不妊治療の最大の利点は、月経サイクルを正常に保ちながら治療できるという点にあります。つまり、無理に排卵を抑え、月経を止めたりしません。治療はまず排卵しやすくするため、一般的に排卵予定日の2~3日前から10日ほど、異常内膜の増殖や出血、癒着を抑える働きをもつ、
活血化瘀・消腫散結(固まりやしこりを取る)薬である冠元顆粒水快宝、または芎帰調血飲第一加減などを時には組み合わせて集中的に使用します。異常内膜組織を中国漢方では瘀血癥積(血液の流れが悪くなり、腫瘍や固まりができること)としてとらえるためです。
さらに着床を考慮し、優れた止血効果と癒着やしこりをとるという、相反する作用をあわせ持つ田七人参を、7~10日使用します。田七人参は妊娠せずに月経がきても、異常内膜からの出血や癒着を抑え、内膜症による痛みを緩和します。また、次回に妊娠しやすくするため、子宮内膜をきれいに剥離させる働きもあるのでお勧めです。
同時に補血、補腎が大切ですので、婦宝当帰膠参茸補血丸をあわせることが大事です。