PMS(月経前症候群)と漢方

PMS(月経前症候群)とは月経前1~2週間くらいから起こる体調不良のことで、月経がくると不思議に楽になってしまう病態のことです。
原因は主に性ホルモンの失調と考えられおり、高温期、つまり黄体期に起こることから、黄体ホルモンであるプロゲステロンのバランスの失調と考えられています。他に脳内の神経物質であるセロトニンは、月経前になると低下するので、様々鬱様の神経症状がでると考えられています。
PMSの身体症状・・・・・頭痛、腰痛、下腹部痛、膨満感、乳房痛、むくみ、体重増加、にきび、めまい、食欲              亢進、ほてり、便秘または下痢、動悸など
PMSの精神症状・・・・・イライラ、怒りやすい、憂うつ、緊張、判断力低下、無気力、不眠、パニック、妄想、涙もろい、孤独感など

病院(西洋医学)での治療
1・ビタミン、ミネラル療法
2・抗不安薬(デパス、ソラナックス等)
3・抗うつ薬(パキシル、ルボックス、サインバルタ、ジェイゾロフト等)
4・経口避妊薬(ピル)

当店(中医学)での治療
中医学では気・血・津液のバランスの乱れによって起こっていると考え体質別に分けて治療します。
1・肝気鬱血
イライラして、あたってしまう。ため息が多い。乳房は張って痛む。のどに何か詰まったような感じたり、生理前にお腹は張る方は、肝の気が滞ってしまっているために起こる症状です。血液の巡りが悪いので、毒素も停滞し、肌荒れ、吹き出物が出やすくなります。
2・気血両虚
生理前になると眩暈や頭痛がしたり、鬱っぽくなり、不安感もでできます。生理前になるとだるくなり動くのもしんどく感じます。
3・肝胃不和
常にストレスにさらされていて、肝の調子が悪くなり、結果胃腸の具合もバランスを崩してしまいます。イエライラ怒りっぽい、ゲップやあくび、しゃっくりなどが多くなります。胃部がむかむかして、ため息や鬱に。ガスが溜まりお腹が張ったりします。

バランスを整える
気の異常・・・・イライラ、落ち込み、不安感、やる気がでない、疲れやすい、味覚障害、過食または食欲不振
不眠等
漢方薬・・・・・イスクラ逍遥丸、療法調律顆粒、帰脾湯、開気丸等

血の異常・・・・イライラ、怒りっぽい、眠れない、疲れやすい、頭痛、腰痛、冷え、便秘、肩こり、寝つきが悪い
多夢等
漢方薬・・・・・婦宝当帰コウ、冠元顆粒等

津液の異常・・むくみ、下痢、おりものが多い、悪心、吐き気、食欲不振、めまい、肌荒れ、にきび等
漢方薬・・・・・勝湿顆粒、健胃顆粒、健脾顆粒等

たかが月経前症候群・・みんなだれでも・・・みんな我慢している・・・等判断せず、ご相談ください。
放っておくと、いずれ更年期の不調、女性特有の悩み諸々に関連していきます。また、安易に病院で精神薬、不安薬、抗うつ薬を処方され服用されるもの、どうかと思います。心の病は脳の薬でなく心の漢方薬でバランスをもどすことが後々のためにもベストと思います。